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さっぽろ天神山アートスタジオ 国際公募AIRプログラム 2020-2021 募集【募集期間延長10/23まで】

特徴

制作スタジオ無し

滞在施設無し

成果発表・オープンスタジオ有り

渡航費助成有り

各種助成・人的サポート無し

対象分野美術

エリアその他

事業名

さっぽろ天神山アートスタジオ アーティスト・イン・レジデンス

募集期間 2020年9月1日(火) ~ 2020年10月23日(金)
内容 ■プログラム概要

このAIRプログラムは、連なっているが異なる2つのフェーズによって構成されています。

プログラム期間中には、プログラムディレクター、コーディネーターと定期的なオンライン・ミーティングを行います。応募時に提出される「活動計画」では、『“私たちはいまなにをもっていて、なにが使えるのか。想像力やテクノロジー、精神の移動は実際の移動のオルタナティブとなるのか、実際に移動せずにAIRは成立するのか、そもそも「移動するとはどういうことか」、移動の先になにがあるのか。”というともに考察したい要点に呼応し、北海道、札幌を自分の移動の着地点/一時的な滞在地としたリサーチ、作品やプロジェクトのテーマやプラン』を説明してください。また、「活動計画」は、時間と状況の変化に応じて変更してもなお主旨のブレない柔軟性に富んだ内容を期待します。

*日本国政府の入国制限措置に伴い、札幌市はこのプログラムで招聘するアーティストは、日本へ入国を行せずAIRプログラムを実施することを決めました。

*「活動計画」作成の際に必要なリサーチは、応募者自身で行ってください。

*応募プロポーザルのうち、本人の承諾を得たものをプログラムの成果発表期間に展示(公開)することを計画しています。応募フォームで「公開の可否」をお答えください。

フェーズ①

招聘されるアーティストの普段の居住地(拠点)から、日本北海道、札幌市のさっぽろ天神山アートスタジオまでのフライトを使わない移動行為からスタートします。60日間の移動(*プロポーザル:移動計画)及びそのプロセスの記録の共有、移動期間の試行錯誤の経験、体験をアーティスト独自の手法(*プロポーザル:試す、用いる手法)でまとめ、さっぽろ天神山アートスタジオと共有します。

 *「実際の移動行為」は2020年10月時点のパンデミックの状況、国・地域の移動制限を踏まえ、移動計画をもとにアーティストとプログラム・ディレクター、コーディネーターとのミーティングで現実性をシビアに検討します。検討の際にもっとも考慮されるのは、招聘されるアーティストの心身の健康と安全、アーティストの移動によって新型コロナウイルス感染拡大の可能性の有無です。

 *アーティスト自身の制作拠点(スタジオ)、ご自身が生活している活動拠点・地域及び移動可能な地域の中にあるアーティスト・イン・レジデンス拠点、スタジオ等を、プログラムの活動拠点(フェーズ①、②)とすることは可能です。また、招聘アーティストの滞在先、制作場所の確保にさっぽろ天神山アートスタジオが協力します。

ただし、STAY HOME/self-quarantineのための自宅をプログラムの活動拠点とする場合、宿泊費・スタジオ代は支給することができません。

*移動計画では、アーティストの移動導線上(移動ルート)にあり、アーティストの活動に対し、支援、一時的な滞在に好意的な協力をしてくれる「アーティスト・イン・レジデンス」「アートセンター」などの組織、個人のアーティストがプロジェクト計画の実現のために関与することを歓迎します。計画段階で具体的な名称などを記入してください。

フェーズ②

60日間の“移動期間”を経て、続く40日間のスタジオワーク(*プロポーザル:制作活動の計画と概要)を行います。

同時期に招聘されているアーティスト、さっぽろ天神山アートスタジオに実際に滞在しているアーティストなどとのほどよいペースのコミュニケーションを経て、プログラム期間の最終時期に成果報告(*プロポーザル:成果報告の形式・方向性・イメージ)します。

 *スタジオワークと成果報告は、招聘されるアーティストとさっぽろ天神山アートスタジオとがリモートの状態で行うことを想定して制作活動の計画と概要を組み立ててください。

 *スタジオワークのプロセスは可能な限り記録を行い、招聘されるアーティストとプログラム・ディレクターの協議の上で、記録は公開範囲と時期を定めて公開されます。

*プログラム・コーディネーターとコーディネーター、必要な場合はテクニカルアシスタント(札幌現地または招聘されるアーティストの活動拠点)が活動のサポートを担います。

*成果報告は、形式を問わず公開が前提であり、多くの人が体験、共有できる方法を選択して実施します。

◼︎ プログラム・スケジュール

1)応募期間:2020年9月1日(火)〜10月23日(金)

2)招聘アーティスト発表:2020年11月1日(日)

  *さっぽろ天神山アートスタジオ公募選考委員会で選考

◎AIRプログラム期間:100日間 / 2020年11月18日(水)〜2021年3月5日(金)

4)移動期間(招聘アーティストの活動居住地/国・地域の状況にそって手段等検討する)

:60日間/2020年11月18日〜2021年1月24日

プログラム開始から約2週間は、デイレクター、コーディネートとのミーティング期間として、アーティス

トのプロポーザル内容の実現性や計画の具体化について検討します。

5)制作活動(スタジオワーク)期間(リモートでのリサーチ及び制作)

:2021年1月25日〜3月5日

6)AIR成果発表期間(予定):2021年2月20日(土)〜28日(日)

  *成果発表の形態は、招聘アーティストの作品・プロジェクトの内容により、最適な形式を選び、オンラインまたはさっぽろ天神山アートスタジオを会場に、実施する。なお、展覧会形式の場合は、展示期間を延長することなども可能。
滞在先 自身の制作活動拠点及び、居住国で移動の許された範囲内(2020年10月時点の状況に基づく)、 仮想空間におけるさっぽろ天神山アートスタジオ等を予定
滞在期間 AIRプログラム期間:100日間 / 2020年11月18日(水)〜2021年3月5日(金)
応募資格 1)日本以外の国籍を有し、かつ日本国以外に在住していること。(日本在住の外国人芸術家、海外在住の日本人芸術家は対象になりません)

2)日本語または、英語でスタッフ、同時期滞在中のほかのアーティスト、地域・コミュニティとのコミュニケーショ

ンがとれること

3)100日間のプログラム全期間において、自身の活動に集中でき考察・リサーチ活動など制作活動が行えること

4)国際公募AIRプログラム企画意図に沿った活動内容を提案し、滞在期間中は自律的な活動を行えること

6)これまでに日本国内のAIR事業に招聘された経験がないことが望ましい

7)性別年齢不問、ただし学生の場合は大学院生以上

8) その他、自身の心身の健康管理を行い、新型コロナウィルス感染拡大予防につとめること
費用/支援内容 ◼︎ 招聘アーティストへ提供する内容

1)さっぽろ天神山アートスタジオからの招聘状

2)仮想空間における滞在スタジオBの利用

3)プログラム期間中における、通訳・翻訳を含むコーディネート

4)プログラム期間中に利用・活用する制作のためのスタジオ、他のアーティスト・イン・レジデンス拠点などの

  利用料、移動期間中の宿泊費:上限300,000円

5)プログラム期間のうちフェーズ①の活動経費60日間分 300,000円

6)プログラム期間のうちフェーズ②の活動経費40日間分 200,000円

7)滞在成果報告のための制作経費(材料費など諸経費)上限150,000円

8)選考委員からの対話型コーチング

9)作品・プロジェクトの実現のためのテクニカルアシスタント

10)自身の心身の健康管理を行い、新型コロナウィルス感染拡大予防のための専門的なアドバイス
選考方法 ■募集人数 2(名/組)

1)日本以外のアジア圏の国と地域 1名/組

2)アジア圏以外の国と地域 1名/組


◼︎ 選考・通知について

さっぽろ天神山アートスタジオ公募選考委員会で、応募書類を審査・決定します。審査のプロセスでオンラインによるインタビューが実施される場合があります。

審査結果は、2020年11月1日(日)までに応募者全員へ通知します。

◼︎ 公募選考委員会について

2020年度の国際公募AIRプログラムは国際的に活躍するアーティスト2名とさっぽろ天神山アートスタジオAIRディレクターによる選考会で審査し、招聘者2名/組を決定します。
プログラムに関する問い合わせ ◼︎ 問い合わせ先
さっぽろ天神山アートスタジオ 国際公募AIRプログラム担当
TEL:011-820-2140 (火~日)10:00-20:00)
Eメール:application@tenjinyamastudio.jp

国際公募AIRプログラムについて 札幌国際芸術祭を契機に、はじめての公的なアーティスト・イン・レジデンス(以下、AIR)拠点として2014年5月に活動を開始したさっぽろ天神山アートスタジオでは、初年度から国際的に活動するビジュアルアーツ分野のアーティストを対象に、活動経費給付型(奨学金型)のアーティスト・イン・レジデンス事業を実施してきました。

このAIR事業は、さっぽろ天神山アートスタジオの施設管理を担う一般社団法人AISプランニングとプログラムディレクターの企画により毎年冬季間に限定して実施しています。

(2014-2015 企画名:冬のバカンス、2016-2019 企画名:冬・雪・北方圏 s(k)now)
2015年度から札幌市が事業費を整え、2018年度には文化庁の支援を得て継続して実施しています。冬季にAIR事業を行う理由は、雪という圧倒的な自然との共存のためにクリエイティビティを発揮してきた地域独特のライフスタイル、哲学や地域文化のある北海道、札幌を招聘されたアーティストが体感するのに最適だと考えるからです。一時的な冬と雪の生活体験とリサーチ活動による新しいプロジェクト、作品を制作する活動をベースに、この活動の体験が自身のキャリアパスとなるようサポートをする。招聘されるアーティストとさっぽろ天神山アートスタジオとの試行錯誤を伴う実験的な共同活動でともに過ごした時間、経験が、招聘されるアーティストや滞在中のアーティストの活動の中で多岐にわたる交流をした地域の人々の記憶に残ることを目指しています。
2020年度のアップデート「移動<滞在」から「移動>滞在」 今年は世界にとってとても特別な一年になりそうです。新型コロナウイルスの感染拡大は世界的なパンデミックを引き起こし、私たちの社会、ライフスタイルはすべからく変化せざるを得ません。2020年が始まってすぐ、まさにパンデミックの前に、私たちは新しくこれまでと視点を変えたAIRに挑戦することを決めていました。「移動」について考えを巡らしていたのです。人類の歴史は移動の歴史でもありました。生存のために私たちの祖先は移動し、その都度新しい環境と格闘し折り合いをつけながらライフスタイルを創り、歴史を積み重ねてきました。一説によるとアフリカに発した人類がはるかな旅を経て複数のルートを探って東の涯にある島、日本まで移動したといいます。人の移動とその時間をかけたプロセスによって多角的な変化がもたらされ、グラデーションに彩られた新しい文化も創出されてきました。しかし、気がつけば現代の私たちは(←パンデミックの前です)、多くの国と地域にとって、かつては気の遠くなるような時間がかかっていた遠くの場所へできるだけ早く移動する手段を開発し、効率的に発展させ、経済が許せば人は移動を好きなようにコントロールできるライフスタイルを獲得していました。グローバル化の極限のような現代のこの状況にじわじわと逆らってみたくなったのです。アーティストが未知と出会うこと、ある場所からある場所へ移動すること、そこで創造的な活動を行うことはいまのような(←パンデミックの前です)インスタントな状況でよいのだろうか、と。そこで、アーティストがAIRで体験する「移動と一時的な滞在と創造的活動」の中でも特に「移動」体験の比重を高めて、フライトを利用しない、なかなかたどりつかないプログラムにアップデートしてみようと決めたのです。

しかし、パンデミックが起こったことによりプログラムのアップデートに関するくどい説明は2020年の7月現在であるいま、まったく必要がなくなりました。いまやアーティストが日本に、北海道、札幌になかなかたどりつけない状態が整いました。遠距離の、実際のダイナミックな移動ができないいま、新しいAIRのための環境が整ったといえます。(私にとっては予想外のインスタントな展開です)

なかなかたどりつけないけど、長い時間をかけて人類の奥底に根付いた「生存のための移動」というエネルギーを抱えて、私たちはいまなにをもっていて、なにが使えるのか。想像力やテクノロジー、精神の移動は実際の移動のオルタナティブとなるのか、実際に移動せずにAIRは成立するのか、そもそも「移動するとはどういうことか」、移動の先になにがあるのか。この新しい状況を、アーティストのアイデアや提案を発端にした協働のチャンスに変えて、「なかなかたどりつけないけど」新しいAIRの手応えをともに発見したいと期待しています。アーティストの存在、創造活動への意欲が移動のエネルギーへと結びついたといえるAIRは、どのような世界になったとしてもうアーティスト抜きに成立しないのですから。そして移動についてアーティストと試行錯誤したプロセスと成果は、いま、人類が求めていることなのかもしれないので。
*2020年度のAIRプログラム(主催事業)の方向性について
(テキスト:小田井真美 さっぽろ天神山アートスタジオ AIRディレクター)

◼︎ 主催:札幌市、さっぽろ天神山アートスタジオ/一般社団法人AISプランニング

 支援:文化庁(令和2年度アーティスト・イン・レジデンス活動支援を通じた国際文化交流促進事業)

 プログラム企画・ディレクション:小田井 真美(さっぽろ天神山アートスタジオ AIRディレクター)

応募について ◼︎ 応募方法

希望するプログラムのオンラインフォームで情報入力を行う。

その際パスポートなどの身分証明書、活動資料(ポートフォリオなど過去の活動資料)などいくつかのデータのアップロードをオンラインフォームから要求されます。

応募データを送信後、オンラインフォームappから自動的に確認メールが届きます。この自動返信メールが応募者へ届かない場合は、国際公募担当者までお問い合わせください。

オンラインフォーム URLhttps://www.secure-cloud.jp/sf/1598962773CxmsIUbU

注意点

締切を過ぎた書類はいかなる理由でも受けつけられません。
提出書類及び資料に不備があったものは選考対象外となる場合があります。
提出いただいたデータの返却はいたしません。
応募締切:2020年10月16日(金) 日本時間23:59まで


◼︎ 応募に際し提出する内容

*全てオンラインフォームを利用して送付すること

1)個人情報

2)ポートレイト付き身分証明書(ID)

3)これまでの活動記録(CV及びポートフォリオ、ウエブサイトURL)

4)北海道、札幌を自分の移動の着地点/一時的な滞在地としたリサーチ、作品やプロジェクトのテーマやプラン

・プロポーザル概要とプログラム参加にあたってのモチベーション

・移動計画

・活動の記録及び共有のために試す、用いる手法

・スタジオワーク期間における制作活動の計画と概要

・成果報告の形式・方向性・イメージ
公募情報ページ https://tenjinyamastudio.jp/open-call-2020.html
注意事項 1) 支給する補助金額を超えて係る経費は招聘者自身の負担となります。

2) 日本と租税条約を締結していない国、または締結していても課税対象となる国から招聘された 場合、旅費・活動費・交通費補助の支給額より規定の所得税が徴収される場合があります。

3) グループなど複数名での応募は可能です。ただし、支給される補助金は1名/組分に限ります。
招聘アーティストの義務 1)プログラム期間中の事業及び施設広報への協力

2)プログラム期間中の記録・アーカイブ活動への協力

3)プログラム期間中にアーティスト・トークなど地域・コミュニティとの交流プログラムに参加

4)プログラム期間の最終段階で活動成果報告(展覧会などの発表)を実施