2020年は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う世界的な移動制限により、アーティストの移動を前提としたアーティスト・イン・レジデンス(AIR)に深刻な影響を与えました。しかしながら、このような状況下においても、国内のAIR団体はAIR活動を継続するため、ICTの活用をはじめとした様々なクリエイティブな方法で新たなAIRの方法論を見出そうとしてきました。
そのような状況の中、2021年3月18日には文化庁主催で「アーティスト・イン・レジデンス事業」オンライン・シンポジウムが開催され、コロナ禍での事業継続のための情報交換を行うなど、ネットワークを活用しAIRのこれからについて共に考える機会が生まれていきました。また、このオンライン・シンポジウムで話された内容をはじめ、現代美術の潮流においてAIRがどのように関わっているのか、これまで当たり前とされていた「移動」を改めて問い直した先にある新たな方法論のための考察など、AIRの転換点ともなるこの年のコロナ禍での、アーティスト・イン・レジデンスに携わる人の知恵と工夫を、AIR_Jでは記録に留めます。
令和2年度「アーティスト・イン・レジデンス事業」オンライン・シンポジウム
2021年3月18日 (木) 13:00~16:00
●トーク「レジデンスとレジリエンス」
スピーカー:須﨑充博(伊勢市産業観光部 部長 )、森純平(PARADISE AIR ディレクター)
モデレーター:長谷川新( PARADISE AIR ゲストキュレーター)
●意見交換・まとめ
進行:若林朋子(プロジェクト・コーディネーター、立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科特任准教授)
ファシリテーター:小田井真美(さっぽろ天神山アートスタジオ AIR ディレクター)、日沼禎子(KESEN AIRプログラムディレクター、女子美術大学教授)、稲村太郎((公財)セゾン文化財団プログラムオフィサー)、若林朋子
主催:文化庁 共催 :京都市
運営事務局:京都芸術センター(公益財団法人京都市芸術文化協会)、特定非営利活動法人アーツイニシ ア ティ ヴトウキョウ[エイト/AIT]
広報協力:AIR_J、舞台芸術AIR研究会、AIR Network Japan〔オンライン・シンポジウム資料・アーカイブ〕
▶参加団体による活動報告(PDF, 8.5MB)
▶アーティスト・インタビュー 2020-2021(YouTubeへリンクします)
▶トーク「レジデンスとレジリエンス」(YouTubeへリンクします)
▶オンライン・シンポジウムレポート(慶野結香)
▶新型コロナウイルスはソーシャリー・エンゲージド・アートを変えるか —アーティスト・イン・レジデンスの視点から(山本浩貴)
▶IN AND OUT OF THE SCENE – アーティスト・イン・レジデンス(AIT)
▶AIR on air オンラインシンポジウム – パンデミック下におけるアーティスト・イン・レジデンス レポート(ジェイミ・ハンフリース)
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