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NEWSAIR_Jからのお知らせ

2024.6.14

AIR@EU開設記念 オンライン連続講座「ヨーロッパでのアーティストの滞在制作・仕事・生活」

日本からも応募可能なEU域内のAIRプログラムを紹介する「AIR@EU」セクションの開設を記念し、EUに滞在経験がある日本のアーティストやアート関係者とのオンラインイベントを開催します。この3回のイベントでは、EUのアーティスト・イン・レジデンスについて、経験豊富なアーティストやアート関係者の生の声が聞けるほか、ヨーロッパの芸術文化シーンの現状や最近のトレンドについての情報も得られます。収録した内容は、イベント終了後に「AIR_J」のウェブサイトにアーカイブされ、閲覧できるようになる予定です。
企画協力:art for all 

Vol.1 アーティスト・イン・レジデンスを使ってみる

日時:2024627日(木)20:00-22:00 オンライン(Zoomウェビナー)
登壇:スクリプカリウ落合安奈(アーティスト/ルーマニア等でAIR経験)、地主麻衣子(アーティスト/スペイン等でAIR経験)、渡邊拓也(アーティスト/ベルギー等でAIR経験)、
司会:荒木悠(アーティスト・映画監督)

 

Vol.2 アーティスト・イン・レジデンスについて知る

日時:2024726日(金)20:00-22:00 オンライン(Zoomウェビナー)
登壇:石井潤一郎(ICA京都・アーティスト)、ハイジ・ヴォーゲル(TransArtistsコーディネーター・アーティスト/オランダ在住)、勝冶真美(AIR_Jコーディネーター)、
司会:花岡美優(アーティスト)、潘逸舟(アーティスト)
*日英逐次通訳

 

Vol.3 アーティストとしてヨーロッパで仕事や生活をする

日時:20248月末予定 オンライン(Zoomウェビナー)
*詳細は後日発表します。

各回とも無料。当日「ウェビナー参加はこちら」よりご視聴ください。

プロフィール

【vol.1 アーティスト・イン・レジデンスを使ってみる】

スクリプカリウ落合安奈(すくりぷかりうおちあい・あな)

©Kotetsu Nakazato

1992年埼玉県生まれ。2016年東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業(首席・美術学部総代)。同大学博士課程在籍。日本とルーマニアの 2つの母国に根を下ろす方法の模索をきっかけに、「土地と人の結びつき」というテーマを持つ。国内外各地で土着の祭や民間信仰などの文化人類学的なフィールドワークを重ね、近年はその延長線として霊長類学の分野にも取り組みながら、インスタレーション、写真、映像、絵画などマルチメディアな作品を制作。「時間や距離、土地や民族を越えて物事が触れ合い、地続きになる瞬間」を紡ぐ。
主な展覧会に、埼玉県立近代美術館コレクション展「MOMASノ海」(埼玉県立近代美術館、2023年)、「TERRADA ART AWARD 2021 ファイナリスト展」(鷲田めるろ賞受賞、寺田倉庫、東京、2021年)、個展「Blessing beyond the borders-越境する祝福」(埼玉県立近代美術館、2020年)「Y.A.C. RESULTS 2020」(ルーマニア国立現代美術館、2020年)など。
令和4年度公益財団法人ポーラ美術振興財団在外研修員(ルーマニア)。ルーマニア、ベトナム等でAIR経験。https://www.ana-s-ochiai.com/

地主麻衣子(じぬし・まいこ)

Photo: marisa shimamoto

1984年神奈川県生まれ。多摩美術大学大学院絵画専攻修了。個人的な物語をテーマとしたドローイングや小説の制作から発展し、映像、インスタレーション、パフォーマンスなどを総合的に組み合わせた「新しいかたちの文学的体験」を創作する。
主な個展に「MAMプロジェクト031:地主麻衣子」(森美術館、東京、2023年)、「親密さと距離」(Centre A、バンクーバー、2023年)など。主なグループ展に「遠距離現在 Universal / Remote」(広島市現代美術館、広島、2024年/国立新美術館、東京、2024年/熊本市現代美術館、熊本、2023年)、「新・今日の作家展 2020 再生の空間」(横浜市民ギャラリー、神奈川、2020年)、「And again {I waitfor collision}」(KINGS Artist-Run: Side Gallery、メルボルン、2019年)など。
Jan van Eyck Academie(マーストリヒト)、Residency Unlimited(ニューヨーク)、Matadero Madrid(マドリード)等でAIR経験。
http://maikojinushi.com/

渡邊拓也(わたなべ・たくや)

1990年生まれ、東京都を拠点に活動。2016年に東京藝術大学大学院美術研究科を修了。調査や聞き取りを通して出会ったある個人の境遇を取り上げながら、逆説的に社会の構造や力を明かすような映像インスタレーションを制作している。近年では、人間だけで構成される社会という枠を超えて、行為主体としての植物を含めた相互作用を調査している。主な展覧会に、「Some Sort of Tenderness*」(Delfina Foundation、 ロンドン、2024年)、「CRITICAL ALLIANCES」(SAM Residencies、 シンガポール、2024年)、「誰かのシステムがめぐる時 」(TOKAS本郷、 東京、2023年)、「Meet the Residents / Open School #5」(WIELS、ブリュッセル、2023年)など。ブリュッセル、シンガポール、ロンドン等でAIR経験。https://wtakuya.myportfolio.com

荒木悠(あらき・ゆう)

©Kaho Okazaki

1985年生まれ。2007年ワシントン大学サム・フォックス視覚芸術学部美術学科彫刻専攻卒業。2010年東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修士課程修了。文化の伝播や異文化同士の出会い、またその過程で生じる誤訳や誤解の持つ可能性に強い関心を寄せている。特に、近年の映像インスタレーションでは、歴史上の出来事と空想との狭間に差異を見出し、再現・再演・再生といった表現手法で探究している。主な展覧会に「荒木悠 LONELY PLANETS」(十和田市現代美術館、2023年)、「Memory Palace in Ruins」(台湾現代文化実験場、台北、2023年)、「恵比寿映像祭2023コミッション・プロジェクト」(東京都写真美術館)、「Connections―海を越える憧れ、日本とフランスの150年」(ポーラ美術館、神奈川、2020年)、「The Island of the Colorblind」(アートソンジェ・センター、ソウル、韓国、2019年)など。主な映画祭に、BFIロンドン映画祭、マルセイユ国際映画祭、ロッテルダム国際映画祭など。
これまでISHINOMAKI ART PROJECT(宮城県石巻市)、京都:Re-Search(京都府南丹市八木町)、ライクスアカデミー(アムステルダム、オランダ)、ACC(光州、韓国)、SNEHTA(アテネ、ギリシャ)等でAIRを経験。
http://yuaraki.com/

【vol.2 アーティスト・イン・レジデンスについて知る】

石井潤一郎(いしい・じゅんいちろう)
ICA京都レジデンシーズ・コーディネーター。
2004年よりアジアから中東、ヨーロッパの「アートの周縁 / インターローカルな場」を巡りながら20カ国以上で作品を制作・発表。国際展『Larnaca Biennale(キプロス ’23/21)』『ARTISTERIUM(グルジア ’13/11)』『Moscow Biennale for Young Art(ロシア ’10)』『TashkentAle(ウズベキスタン ’08/10)』『ISTANBUL BIENNIAL : Nightcomers(トルコ ’07)』参加他、個展、グループ展多数。
https://junichiroishii.com/

 

 

 

Heidi Vogels(ハイジ・ヴォーゲル)
2003年に創設された当初からTransArtists AIR NLのコーディネーターとして活動。AIR NLはオランダとフランドル地方のアーティスト・イン・レジデンス(AIR)団体同士の情報と経験の相互交換を目的としたプラットフォームであり、国際的なAIRのネットワークやプラットフォームとの交流、またアートの専門家や資金提供者、政策担当者へのレジデンスプログラムに関する実践的なアドバイスの提供を行なっている。ヴォーゲル自身もヴィジュアルアーティストであり映像作家として活動している。

トランス・アーティスツはウェブサイト、ワークショップ、リサーチやプロジェクトを通じてクリエイティブ産業の専門家にアーティスト・イン・レジデンスに関する情報や機会を提供しています。
トランス・アーティスツはダッチ・カルチャー(Center for International Cooperation)に属し、アムステルダムを拠点としています。

勝冶真美(かつや・まみ)
1982年広島市生まれ。AIR_Jコーディネーターとして「AIR@EU」プロジェクトを担当。京都芸術センタープログラムディレクター、国際芸術祭あいち2022コーディネーターなどを経て、現在は滋賀県立陶芸の森にてアーティスト・イン・レジデンス事業に携わる。

 

 

 

 

花岡美優(はなおか・みゆう)
1994年生まれ、広島市立大学芸術学部日本画専攻卒業、Münster Kunstakademie (ドイツ)交換留学、東京藝術大学修士課程壁画第一研究室修了。
日本絵画の古典技法を用いて、「土地や文化が持つアイデンティティの再考」をテーマに制作する。近年の制作過程では、絵画の移動が組み込まれ、絵画自体が持つ場所性を問いかけなおし、作品を通じて、場所性から絵画のアイデンティティや土地に付随するイメージの再定義を行っている。主な展示に、 「;」(Tenri Japanisch-Deutsche KulturWerkstatt e. V. /ドイツ、2023)、「氾濫する記号的ロジスティクス」(movement by G/P + abp/浜松、2023)、個展「HOME-HOLE-DOME」(THE POOL/広島、2023)などがある。 
https://hanaokamyu.myportfolio.com

潘逸舟(はん・いしゅ)
1987年中国・上海市生まれ、東京都在住。2012年東京藝術大学美術研究科先端芸術表現大学院修了。女子美術大学特任講師。映像、パフォーマンス、インスタレーション、写真などのメディアや身の回りの日用品などを用いて、共同体や個が介在する同一性と他者性について考察する作品を発表している。幼い頃に上海から青森に移住した経験を持つ自身の視点をベースに、切り取られた日常風景の中に自らの身体を介入させ、社会と個の関係の中で生じる疑問や戸惑いを、真摯に、時にユーモアを交えて表現する。近年の主な展覧会に、「How Far, How Close(Aranya Art Center2023)、「イン・ビトウィーン」(埼玉近代美術館、2023年)、「ホーム・スイート・ホーム」(国立国際美術館、大阪、2023年)、「六本木クロッシング2022展:往来オーライ!」(森美術館、東京、2022年)、「国際芸術祭あいち 2022」(愛知県美術館、2022年)、「ぎこちない会話への対応策第三波フェミニズの視点で」(金沢21世紀美術館、2021年)「MOTアニュアル2021 海、リビングルーム、頭蓋骨」(東京都現代美術館、2021年)など。2020年日産アートアワードグランプリ。オーストラリアやアメリカでAIRを経験する。
http://hanishu.com/