ウィスパ・プログレス財団は、1994年にグダニスクで設立された公益団体で、学際的な展覧会、研究、教育機関として機能しています。団体の重要な柱であるレジデンス・プログラムのヴィスパAIRポートは、国外のリサーチャー、理論家、批評家、視覚芸術のアーティストを、グダニスクをはじめとする沿岸都市とポーランドのアートシーンに紹介することを目的としています。プログラムにはキュレーターやプロジェクト・コーディネーターが伴走し、参加者は財団がもつ創作のためのリソースを利用することもできます。長年の経験を生かし、常に変化し続けるアーティスト、組織、社会の関係に対応する意欲的なプログラムを企画しています。アーティストやキュレーターは、個々に協議のもとテーマを設け、それぞれの分野で数週間のリサーチや実験を行う機会を得ています。[画像:公式サイトより]
カン・セラットは、バルセロナから45km離れたエル・ブリュック(モンセラート)にあるカタルーニャのファーム・ハウスです。1989年から始まったカタルーニャで最も古いレジデンス・プログラムのひとつで、短期から中期、世界中からアーティストや作家を受け入れています。年間を通して公募を行い、プロジェクトは審査員によって選考されます。進行中のプロジェクトのリサーチを活性化させ、周辺地域や地元の人々とのつながりを可能にするため、毎月、対話や読書会、ほかスペースの訪問、夏は地元コミュニティが参加する夕食会、スタジオビジット、プレゼンテーションなどを企画しています。カン・セラットは、創作のための静かな空間、地元に根付いた生活、アートと文学、ネットワーク、コラボレーション、制作過程と制作サポート、そしてゆったりした時間を求めている人にぴったりの場所です。
ビジュアル・アーティストのためのMalt AIRは、3ヶ月間のレジデンス・プログラムに参加する特に若手アーティストを世界中から招いています。このレジデンスは、国外のアーティストにデンマークのアートシーンと新しく貴重な関係を築く機会を提供します。プログラムにはスタジオの施設利用と宿泊、旅費、毎月の活動費が含まれています。滞在するアーティストと国内のアートシーンの交流を促進しながら芸術活動の発展をサポートし、アーティストは、ネットワーキング、スタジオビジット、関連する専門家とのミーティングに参加したり、キュレーターからのフィードバックを受けたりします。
BIRCAは、ボーンホルム島の自然と野原に囲まれた、新しいエコロジカルな舞台芸術のためのラボラトリーです。ここでは、アーティストがアイデアやプロジェクトをもとにリサーチして発展させる機会を得ながら、私たちは、議論とそのファシリテーションを通じて、プロセスへの調査・共同創造的なアプローチを積極的にサポートしています。通常は5月から10月まで開いていますが、冬期はよりリサーチのために訪れることもできます。プログラムでは同時に最大6人のアーティストを受け入れており、加えて2つのパフォーミング・グループが滞在することも可能です。周辺の自然環境を受け入れることで、私たちは、繋がり、寛容さ、分かち合いを可能にするエコロジカルな未来のビジョンを共に描きたいと考えています。
プラハから北へ約50キロ、ムラダー・ボレスラフ地方の落ち着いた地域にあるキャビン・スタジオは、新しく開始した国際的なレジデンス・プログラムです。プラハを拠点とするシアターStudio Hrdinůの後援を受けて運営されています。森林を管理する者が住んでいた建物とこの地域は、1880年代に同じ建物に住んでいたチェコの有名なクラシック作曲家ベドルジハ・スメタナと強く結びつき、私たちは音を扱うアーティスト、音楽家、作曲家に主眼を置いています。キャビン・スタジオは、音を扱うアートやダンス、パフォーマンス、ビジュアル・アート、文学などの領域で、あらゆる発展の段階にあるプロジェクトに、集中的に取り組むためのスペースを提供しています。
Joya: arte + ecología / AiRは2006年からはじまり、アート、エコロジー、持続可能な生活の実践の交差に根ざした、気候変動の問題に積極的な学際的レジデンス・プログラムで、滞在期間は1–2週間です。ヨーロッパで最も日照時間の長い地域のひとつであるアンダルシア州アルメリア県北部のシエラマリア-ロスベレス自然公園の中心に位置し、プログラムではヴィジュアル・アート、執筆、音楽、ダンス、キュレーション、映画などさまざまな分野をサポートしています。2009年にベックマン夫妻によって設立、企画運営され、ダイナミックで持続可能な創造活動こそが、過去50年以上にわたって徐々に放棄されてきた土地を再生する上で必要不可欠であるという考えに基づいています。[画像:公式サイトより]
Bouboukiは、パフォス地区のメサナ村に位置し、キプロス島で最も美しい自然地域の中心にあります。このレジデンス・プログラムでは作家が執筆している作品テーマに制限はないものの、キプロスの風景やアイデンティティに影響を受けた作品であることが望まれます。レジデンスは1週間から6週間、場合によってはそれよりも短い期間で、11月から2月か、またはコテージの空き状況によっては通年行われます。1回につき1-2名、年間あわせて4名の作家・アーティストを受け入れています。正式に招聘された作家・アーティストは、ほかの資金源として文化団体、省庁、大使館などにも助成申請することを勧めています。
国際グラフィックアートセンター(MGLC)は版画を専門とする美術館で、国際的なコレクションを多数所蔵し、リュブリャナ・グラフィック・アーツ・ビエンナーレも主催しています。2017年よりレジデンス・プログラムを実施し、リュブリャナで最も中心的、かつ自然と結びついた場所でスロヴェニア在住および他国からコレクティヴを含むアーティストを迎えています。ほかにも現代の視覚芸術、グラフィックアート分野で活動する批評家、キュレーター、ライターを対象に、ネットワーキング、教育やトレーニングのために必要な環境を提供しています。インターナショナル・レジデンシー・プログラムは公募によってアーティストや文化従事者に向けられ、インター・レジデンシー・エクスチェンジは、プロジェクトやコラボレーションに向けて招待制を採用しています。
レジデンス・プログラムは、アーティストや創作活動をしている人に、地中海に囲まれた刺激的かつ創造的環境であり、探求と発見の機会が豊富な島であるゴゾを紹介することを目的としています。2001年の開始以来、プログラムは参加者同士の異文化交流、自主的な専門性の開発、共同プロジェクトの機会などあらゆる経験を用意しています。年間を通して、アーティストは2週間から最長3カ月まで滞在することができます。ローカル・コミュニティとの意見交換、作品についてのプレゼンテーション、オープン・スタジオイベントの任意参加で、居住者はゴゾの魅力や静かな環境からマルタの喧騒まで、マルタ諸島の多彩な魅力を探索することもできます。
Kullaaugu Film and Site-specific Music Residencyは、世界中の映画制作者と音楽家や作曲家を集め、特に映画や定められた環境のための音楽を創作します。レジデンスは、タルトゥから30km離れたエストニア南東部の美しい田園地帯の村、アーヤで行われます。映画、アニメーション、映像のアーティストとコラボレーションすることで、周囲の自然環境からインスピレーションを得て、オリジナルのサウンドデザインや音楽が生まれます。私たちの主な目標は、Kullaauguをハイレベルな北欧の映画音楽レジデンスに発展させ、オーディオビジュアル・アート愛好家の間で名高いイベント会場にすることです。
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アーティスト・イン・レジデンスの世界規模のネットワークであるレザルティスは、30年の歴史を持ち、80カ国以上、650人以上のメンバーで構成されています。
DuchCultureが主催するTransArtistsは、アーティスト・イン・レジデンス・プログラム等の、クリエイティブな専門家が一時的に他の場所に滞在し仕事をするための国際的な機会に関する知識や経験を共有することを目的としていいます。